あいらぶ富士宮

富士宮市

富士宮市について

「富士宮市」 更新 2018年5月4日 (金) 13:58 「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より部分引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%AE%AE%E5%B8%82

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富士宮市(ふじのみやし)は、静岡県東部の市。富士氏の発祥・根拠地としても知られる。北方に世界文化遺産である富士山を有し、またその構成資産(富士山-信仰の対象と芸術の源泉)である富士山本宮浅間大社・山宮浅間神社・村山浅間神社・人穴富士講遺跡・白糸ノ滝といった文化的資産を擁す。

概要

富士山本宮浅間大社と周辺市街

富士氏が大宮司を務める富士山本宮浅間大社の鳥居前町として栄えた。中道往還の宿場町としての顔もあり、戦国時代には楽市が行われた。 古来より地理的にも文化的にも富士山との関わりが深く、富士信仰とも関わる。富士山の湧水が豊富であり水に関する工業が盛んである他、観光も盛んである。

「富士宮市」という都市名の由来は、「富士の宮」という浅間大社の旧社号から由来する。古くは『今昔物語集』の「駿河国富士神主帰依地蔵語第十一」や『新勅撰和歌集』など、平安時代や鎌倉時代の古文集にもみられる古来から存在する名称である。

  • 市域の高低差が3,741mあり日本一高低差のある市である。従って地区により気候の差異が認められ、冬季は山梨県境付近で雪は見られるが、逆に市街地で雪が降るのは非常に稀である。中心市街地周辺は富士山がはっきりと望める一方、標高が低いために比較的温暖である。
  • 年間の平均気温は16.5度である

地形

市の約半分が富士箱根伊豆国立公園の区域内であり、市北部には朝霧高原が広がり、その周辺には日本の滝百選の白糸の滝・音止めの滝、ダイヤモンド富士のスポットとして知られる田貫湖といった自然観光地を持つ。小田貫湿原は富士山西麓では唯一残された湿原であり、環境省の「重要湿地」および「重要里地里山」に指定されている

五合目
富士宮口5合目案内板

富士登山道の1つである富士宮口を構える、富士山の南の玄関口である。2008年に皇太子徳仁親王が富士登山をされた際は、この登山口から登られた。富士山には大規模な侵食谷である大沢崩れがあり災害を引き起こす危険性があるため、国土交通省の直轄事業(富士砂防事務所)として砂防事業が行われている。これにより富士川下流域および田子の浦港の埋塞が防がれている。例えば「案主富士氏記録」の『公社日記』には、「天保五午年四月八日、大風雨ニ而富士山大荒、洪水ニ而欠畑澤大水、百姓平吉宅流失、其上島之谷戸田地流失、大岩畑流失、源道寺同断」とあり、過去雪代の被害があった。

またこれら施設の存在から富士山南麓の防災拠点としても機能している。環富士山火山防災連絡会(富士山における防災の最高機関)設立の際は富士宮市が静岡県側の市町村を廻り取りまとめた

歴史

富士山興法寺(絹本著色富士曼荼羅図)

富士山信仰の中心地である関係で、富士信仰が由来である主要な建築物や勢力が影響を与えてきた。富士宮市大宮に位置した富士山本宮浅間大社、富士宮市村山を本拠とする村山修験(富士修験)とそれらを構成する富士山興法寺・村山三坊などが該当する。特に浅間大社の社家である富士氏は、政治面でも大きな影響力を保持してきた。初代富士氏と伝わる富士豊麿は富士郡大領となり、富士郡の長と言える立場であった。中世に入るとこの地一帯は「富士上方」と称され、この富士上方の国人として富士氏は支配力を強めていた。

最後の大宮司 富士亦八郎重本

15世紀中盤の富士氏当主富士忠時は、足利義政の推挙で「能登守」となっている。中世においては、他に現在の富士宮市上井出地域に位置した井出氏なども頭角を表していた。源頼朝の富士の巻狩の際に活躍したとされている。これら富士氏や井出氏は、後の武田信玄の駿河侵攻の際には対抗勢力となった。この時の富士氏の当主富士信忠は大宮城(別称:富士城)の城主であり、武力を用いて戦を重ねていた。また今川氏に属しており、例えば1566年(永禄9年)に今川氏真により大宮の神田市を楽市化する旨の朱印状は富士信忠宛に発給されている。また楽市化された理由として大宮が商都として栄えていた背景があり、六斎市が定期的に行われていた地でもある。北部では、富士金山は今川氏管理の金山であったと考えられ、採掘が行われていた。しかし今川氏は滅亡する道を辿ることとなり、氏真から信忠の嫡子富士信通へ暇を出す旨の朱印状が送られると、その後富士氏は武田氏に帰順した。その後は社家富士氏としての姿に統一され、神職として世襲を継続した。この立場は江戸時代においても一貫して揺るがず、富士山周辺の利権関係なども富士氏は中核をなしている。江戸後期の富士氏当主富士重本は軍人を経た後東京府麹町に残ったため、富士氏による浅間大社の大宮司としては最後の人物にあたる。

観光

田貫湖

休暇村前デッキより

「富士山がある風景100選」

平成20年度の観光客入り込み客数は640万人以上であり、最近10年間は500~700万人で推移する観光都市である。観光資源として、市北部に富士山の恩恵を受けた自然資源があり、市中心部は富士山本宮浅間大社や湧玉池といった歴史的建造物がある。

環境省が公表した富士山がある風景100選において富士宮市内では17箇所が指定されており、これは静岡県側では最多である。

観光・景勝地

市北部

狩宿の下馬ザクラ(特別天然記念物)

下馬桜
日本五大桜の一つ狩宿の下馬桜

富士箱根伊豆国立公園

  • 富士山(宝永山)
  • 白糸の滝(お鬢水)

  • 音止めの滝(曾我の隠れ岩)
  • 田貫湖
田貫湖北
田貫湖北岸の桜
  • 毛無山
  • 朝霧高原

レジャー施設

  • 富士ミルクランド
  • まかいの牧場
  • もちや遊園地
  • 富士花鳥園
  • ふじのみやスポーツ公園

その他

  • 奇石博物館
  • 富士養鱒場
  • 狩宿の下馬桜
  • 盲導犬の里 富士ハーネス
  • 若獅子神社

 

市中心部

  • お宮横丁
  • 白尾山公園
  • 富士山せせらぎ広場

富士登山

登山道の1つである富士宮口をもつ。新五合目までの交通手段としては、車で静岡県道152号富士公園太郎坊線(富士山スカイライン)まで、富士宮駅からの登山バス利用が考えられる。

  • 登山バス(富士急静岡バス)
  • 富士宮駅までのバス
    • 都心からの高速バス(富士宮市#バス)
    • 静岡空港から(富士宮市#静岡空港)

寺社・史跡等

浅間大社境内に位置する湧玉池

富士山本宮浅間大社や富士五山などの寺院や史跡等が点在している。

祭事

浅間大社では初詣、流鏑馬祭といったイベントがある(浅間大社の祭事)。

名称
3月 ますつり大会
4月 表富士燈回廊、表富士自転車登山競走大会
8月 富士山御神火まつり、宮おどり大会(商店街)、陣馬の滝まつり(陣馬の滝)
9月 富士の巻狩りまつり(白糸の滝、8・9日)
11月 富士宮まつり(商店街)

名産品・グルメ

  • 富士宮やきそば

富士宮やきそばは御当地人気料理特選として、またB級グルメとして知られるグルメである。富士宮市は、その歴史的背景から主に戦後にやきそばを売るお店が増えはじめ、地域に根付いたものとなっている。2000年には「富士宮やきそば学会」が発足している。
  • 乳製品
富士宮産生乳を使ったブランド製品展開がある。富士宮産生乳の地産地消も進められ、富士宮市・富士市の学校給食にも導入されている。
  • ニジマス(市の魚)
ニジマスは、生産量が全国1位であるといった理由から富士宮市の市の魚に指定されている。県の施設である静岡県水産試験場富士養鱒場ではニジマスの料理などが出されている。
  • 地酒(銘柄:高砂、富士錦、白糸、富士正酒造)
富士山の湧水を使用するという特徴を持つ。
  • 駿河半紙
三椏紙の1種で、特に市内の白糸地区は、駿河半紙の生産地として発展してきた経緯がある。現在は白糸の滝付近に、三椏の栽培の記念碑が建てられている。後に後藤清吉郎の活動・研究により、駿河半紙が復活された
  • 富士宮茶
市内から、皇室への献上茶にも選ばれた経歴のある銘柄もある
  • たけのこ
旧芝川町地区の名産
  • 富士海苔
芝川流域で採れる海苔。芝川のりとも。

その他ご当地

  • いただきます検定
    • フードバレーとしてのまちづくりを目指す富士宮市の食に関するご当地検定。
  • 富士宮プロレス

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